≪ カテゴリー・一覧 ≫

※当サイトは、リンクフリーです。
※引用・転載する場合はその旨および当サイトのURLを明示してください。

印刷に関する主な用語

印刷の方式

  • オフセット印刷: 印刷技術の一つで、インキを乗せる部分と乗せない部分とを設けた版を作り、版を使って紙に印刷を行う印刷方式。版と紙が直接触れない特徴からオフセットと呼ばれ、摩耗が少ない事から大量印刷に適している。その代わり必ず版の作成が必要になる事から、後からの増版や小部数印刷ではコストが高くつく側面もある。
  • オンデマンド印刷: 印刷技術の一つで、DTP高解像度のプリンタによって必要な時に必要なだけ印刷する印刷方式。オンデマンド(on demand)とは「要求、需要があり次第」という意味で、版を作る工程も省かれる為に納期の短さ、小部数からの印刷に適している。一方、1000部を超えるような大量印刷ではコストが高く側面もある。
  • DTP: Desk Top Publishing の略で、テキスト・図表・イラスト・写真など、原稿の作成における組版やレイアウトなどの作業を、全て一般的なパソコン上で行うことが出来るシステムのこと。かつて印刷といえば、原稿の作成から出力に至るまで各工程毎に高度かつ専門的な知識や技術が必要だったが、DTPの登場でそれらの作業も飛躍的に簡易化された。
  • CTP: DTPソフトで作成したデータから、フィルムや刷版の工程を経ることなく紙に直接印刷を行う方法のこと。日常でも馴染み深いトナーを使ったレーザープリンタやインクジェットプリンタも、いわゆるCTPの一種になる。一般に、オンデマンド印刷のプリント方式を指すことが多い。
  • 入稿から校了

  • 入稿: 厳密にいえば、編集者やデザイナーが詳細な指示と共に原稿を入れること。ただしDTPが普及した現在では、次の作業工程の担当者に原稿を渡すこと全般を指して使われるようになっている。
  • 出稿: 原稿を渡すことを印刷側の目線にたった用語で入稿というが、それに対して入稿する側の目線で表した言葉。基本的には余り使われない。
  • カンプ: comprehensive の略で、仕上がり見本のこと。最終的な印刷物の仕上がりイメージとして、デザインやレイアウトの検討を行ったり、クライアントに印刷の可否について承諾を得る為の校正などにも使用される。
  • 校正: カンプ(※厳密には校正紙=校正用に出力したもの)と原稿を照らし合わせて、組版やデザイン、レイアウトなどに修正個所がないかチェックする作業のこと。フィルムや製版が必要な印刷方式の場合は、さらに細かく分類された用語が使用されるが、オンデマンド印刷では前述の認識で十分。DTPが普及した今は、PDFファイルにすることでクライアントともメールでの校正も可能になった。
  • 校了: 校正が完了し、修正の必要がない状態になること。なお、修正の必要はあるが修正後に改めて校正紙(=校正用の出力)は必要ないという状態になることを、責了という。
  • 責了: 校正が経て、修正の必要はあるが修正後に改めて校正紙(=校正用の出力)は必要ないという状態になること。なお、校正が完了し修正の必要がない状態になることを、校了という。
  • 印刷・製本工程

  • 製版: オフセット印刷などの従来からの版を用いた印刷方式において、刷版用のフィルムを作成すること。
  • 刷版: 主にオフセット印刷などで、印刷機に取り付けるアルミ板に製版したフィルムを密着させ、感光・焼き付けて実際に印刷に用いる為に作成した版のこと。
  • RIP(RIP処理): Raster Image Processor の略。 DTPで作った PostScript データを、出力のためにプリンタやイメージセッタの出力解像度にあわせてビットマップデータに変えるプロセッサ。通常は PostScript プリンタに内蔵されている。
  • 断裁: 基本的に印刷用紙の原寸サイズ(=原紙寸法)は意図する製本サイズ(=仕上がりサイズ=仕上寸法)よりも大きいため、印刷後に背表紙以外の三方を裁断(=三方断ち)すること。そのため、ページの縁まで写真やイラストなどを配置する際は、断裁によって余分な白が出ないように塗り足しを設けるのが一般的で、そのテクニックを断ち切り、または断ち落としともいう。
  • 三方断ち: 製本工程において、を除いた小口の三方を仕上り寸法断裁すること。
  • PP加工: ラミネート加工の一種で、ポリプロピレン加工のこと。 熱可塑性のポリプロピレンフィルムを貼ることで、光沢感をアップ(=グロス加工)させたり、つや消し処理(=マット加工)を施すことが出来る他、水や汚れに強くインクもはがれにくいなど、表紙を保護する効果もある。高級感や耐久性のアップにも繋がるが、フィルムと紙の伸縮性の違いから、用紙の種類や時間の経過などにより若干の反り返りが生じるリスクもある。その為、PP加工は使用目的を考慮したり用紙選びの際に注意が必要。
  • グロス加工: 代表的なPP加工の一つで、ツヤのある光沢感が得られる加工。
  • マット加工: 代表的なPP加工の一つで、ツヤを抑えしっとりと上品さが得られる加工。
  • ページトップへ