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データ作成に関する主な用語

作成ソフト

  • Illustrator / イラストレーター: アドビ社のグラフィックス描画ソフト。DTP業界では三種の神器と呼ばれる程に普及している。点の集合で画像を表現するビットマップ形式ではなく、数式(座標を結ぶ曲線の方程式)で表現するベクター形式で描画するため、変形や修正が容易であり、拡大縮小を行っても解像度に左右されず高い表示品質を保持できる特徴がある。略称でイラレと呼ばれることもある。
  • Photoshop / フォトショップ: 画像の色調・切り抜き・合成といった幅広い加工・修正が自在にできる PostScript 対応のフォトレタッチ・ペイントソフト。様々なファイル形式に対応しているので、形式変換の仲介役としても重宝される。Illustrator と並び三種の神器と呼ばれる程に普及している。略称でフォトショと呼ばれることもある。
  • InDesign / インデザイン: 文章や画像などのレイアウトを行うページレイアウトソフト。グラフィック処理能力が他のDTPソフトよりも強力で、挿入する画像もEPS形式やTIFF形式に拘ることなく、 IllustratorPhotoshopネイティブファイルがそのまま使用できる。
  • QuarkXPress / クォークエクスプレス: かつて、PageMaker と共に印刷・DTP業界を席巻した2大レイアウトソフトの一つ。 InDesign の登場と共にほぼその役割を終えている。
  • Pagemaker / ページメーカー: かつて、QuarkXPress と共に印刷・DTP業界を席巻した2大レイアウトソフトの一つ。 InDesign の登場と共にほぼその役割を終えている。
  • Word / ワード: MicroSoft社が開発するOffice製品の一つであるワープロソフト。高機能なので簡易レベルのDTPソフトとしても使用でき、そのままでも文書中のハイパーリンクや直接HTMLの読み書きが出来る。
  • Excel / エクセル: MicroSoft 社が開発するOffice製品の一つである表計算ソフト。データのグラフ化や関数の入力、マクロ機能などが優れている。DTPソフトでも表組み機能の補完に使用でき、ソフトによっては画像として配置したりテキストとして読み込んだり出来る。
  • Powerpoint / パワーポイント: MicroSoft 社が開発するOffice製品の一つであるプレゼンテーションソフト。グラフや表などをスライド形式で作成でき、資料作成は元よりディスプレイを用いたリアルタイムでのプレゼンにも重宝される。
  • Acrobat Reader / アクロバットリーダー:  OSに依存せずにどこでも同じ体裁でPDFファイルを見る事が出来るソフト。無料でダウンロードできる。
  • Acrobat Distiller / アクロバットディスティラー: ドキュメントファイルをPDFファイルに変換するツール。
  • ファイル形式・拡張子

  • AI 形式: Illustrator で作成されるデータファイル。拡張子は「.ai」。
  • PSD 形式: Photoshop で作成されるデータファイル。拡張子は「.psd」。
  • IDD 形式: InDesign で作成されるデータファイル。拡張子は「.idd」。
  • QXD 形式: QuarkXPress で作成されるデータファイル。、拡張子が「.qxd」。
  • DOC 形式: Word で作成されるデータファイル。拡張子は「.doc」。
  • XLS 形式: Excwl で作成されるデータファイル。拡張子は「.xls」。
  • PPT 形式: Powerpoint で作成されるデータファイル。拡張子は「.ppt」。
  • PMD 形式: Pagemaker で作成されるデータファイル。拡張子は「.pmd」。
  • PDF 形式: 環境に依存せず表示できるドキュメント形式。拡張子は「.pdf」。
  • JPEG 形式: 最も汎用な静止画像データのフォーマット。拡張子は「.jpeg」「jpg」がある。
  • GIF 形式: イラストやアイコンに向いている画像データのフォーマット。拡張子は「.gif」。
  • PNG 形式: 高解像度が可能な画像フォーマットの一つ。拡張子は「.png」。
  • EPS 形式: 他ソフトで使用できる高解像度の保存形式。拡張子は「.eps」。
  • TIFF 形式: 1枚の画像データを解像度や色数など方式の異なる様々な形式で一つのファイルにまとめて格納できる画像データのフォーマット。拡張子は「.tiff」または「.tif」。
  • サイズ設定

  • ドキュメントサイズ: ドキュメントの物理的なサイズ。「幅(W)×高さ(H)」で表す。
  • 仕上がりサイズ: 印刷後の断裁工程を経た最終的なサイズ(=仕上寸法)。
  • 塗り足しサイズ: 仕上がりサイズ塗り足し分を含んだサイズ。
  • 塗り足し: 背景に絵柄や色がある場合のデータ作成時に、断裁時のズレで見切れたり白場が出ないよう、予め仕上がりサイズよりも広めに設定する周囲の部分。
  • トリムマーク / トンボ: 仕上がりサイズ塗り足しサイズ・折位置など、データ上に設ける目印のマーク。折位置を示す折りトンボの位置を示す背トンボなどともいう。
  • 背幅: 無線綴じ平綴じの場合に生じるの幅。本文のページ数や用紙の厚さで変わる。背幅の計算は、一般に「用紙の厚さ×本文ページ数÷2」で求められる。
  • アートボード: Illustrator でデータを作成する際に、印刷時の有効範囲を示すエリア。
  • カンバス: Photoshop でデータを作成する際に、印刷時の有効範囲となるエリア。
  • シート: 特定のソフトでデータを作成する際に、有効範囲や単位を示す背景。
  • スライド: 特定のソフトでデータを作成する際に、有効範囲や単位を示す背景。
  • ページ: 冊子の構成単位で1枚の紙の片面。または、特定のソフトでデータを作成する際の有効範囲を示す背景とその単位。
  • 色設定

  • カラーモード: モニター等、発光で色を表現するRGBカラーと、紙など色素の吸収で色を表現するCMYKカラーとがある。両者では発色の原理が異なるために、印刷するにはカラーモードの変換が必要となる。
  • RGB: 光の三原色「Red,Green,Blue」による加法混合で表現されるカラーモード。光ゆえ重ねるほど明るく白に近づく。塗料との発色原理の違いから印刷すると色がくすむ。
  • CMYK: 色素の三原色「Cyan,Magenta,Yellow」に黒「KeyPlate」を合わせた減法混合で表現されるカラーモード。重ねるほど黒に近づく。印刷物は必ずCMYKで表現される。
  • グレースケール: モノクロ2階調(白黒の2値のみで表現)と異なり、白と黒の中間色を濃淡の異なる灰色で表現するカラーモード
  • 多用する操作・処理

  • アウトライン化: テキスト(文字の形)を線画に変換する機能・処理のこと。ベクター画像に変換されるので環境の違いによる文字化けも防止できる。、印刷会社に入稿時は必須。
  • ラスタライズ: ベクター画像を含め、レイアウトソフトや画像ソフトで作ったドキュメントを、印刷が可能な点の集まり=「点画」に変換する処理のこと。ビットマップ化ともいう。Photoshop で作成したテキストもこれで文字化けを防止できるので入稿時は必須。
  • ビットマップ化: ベクター形式の画像などをビットマップ画像に変換する処理のこと。ラスタライズともいう。
  • オーバープリント: カラー印刷の際、色の境界に白が出ないように、或いは黒をより綺麗に表現する為に他の色も重ね刷りする処理のこと。従来のオフセット印刷では製版時に設定を行っていたが、現在のDTPではデータ作成時に設定する。
  • フォントの埋め込み: PDFファイル上でフォントを表示させる為の書体や文字コードなど、必要最小限の情報をPDFファイルそのものに持たせる処理のこと。埋め込みしないと表示させる情報がファイルの外にあるので、閲覧時に作成時のフォントがインストールされていない場合など、別のフォントへ置き換わってしまうリスクがある。PDF入稿の際は必須。大抵はPDF作成時のオプションで埋め込みを設定できる。
  • 画像の埋め込み: ファイル作成時に外部にある画像を使用・配置した場合、作成ファイルだけを移動すると画像のリンク先が不明となり表示されないリスクがある。それを回避する為、作成したファイルにリンク先の画像情報を直接埋め込む処理のこと。
  • レイヤーの統合 / 画像を統合: DTPソフトではオブジェクト(アイテム)毎に作成されるレイヤーが重なり合ってデータが形成する。その複数のレイヤーを1枚の画像に変換する処理のこと。例えば Photoshop のデータで入稿する際は、不要なレイヤーや非表示のレイヤーがあると印刷時の思わぬトラブルの原因となる為、必ずレイヤーを統合してから入稿する。
  • その他の多用される語句

  • MicroSoft / マイクロソフト社: OSの Windows は元よりWord , Excel , Powerpoint といったOffice製品を開発する大手パソコン・ソフトウェア関連会社。
  • Adobe systems / アドビ・システムズ社: Illustrator , Photoshop , InDesign といったDTP関連ソフトを中心に開発する、業界随一のアプリケーション・ソフトウェア開発会社。
  • ドキュメント: DTPソフトで作成する文書ファイルのこと。
  • ネイティブファイル: ファイルを保存する際にその使用ソフトが持つ固有の形式。
  • 解像度: ビットマップ画像における画素の密度を示す数値のことで、単位は「dpi(ディー・ピー・アイ)」の他に「ppi(ピー・ピー・アイ)」や「lpi(エルピーアイ)」を使用する。解像度が低いとギザギザやボヤけの原因になる為、印刷に使用する画像は原寸で300~350 dpi 推奨。
  • dpi : 1インチあたりのドットの密度を表す解像度の単位で、dots per inch(ドット・パー・インチ)の略。印刷では1つのピクセルを複数のドットで表す為に dpi > ppi となるが、ディスプレイ上では主に1:1なのでほぼ同義で使用される。
  • ppi :  1インチあたりのピクセルの密度を表す解像度の単位で、pixel per inch(ピクセル・パー・インチ)の略。印刷では1つのピクセルを複数のドットで表す為に dpi > ppi となるが、ディスプレイ上では主に1:1なのでほぼ同義で使用される。
  • lpi :  1インチあたりの網点の密度を表すスクリーン線数の単位で、line per inch(ライン・パー・インチ)の略。ちなみに線数とは印刷の精度を表す尺度。
  • ビットマップ画像 / ビットマップ形式: 文字や画像を「点画(=点の集合)」によって表現したものをビットマップ形式、ビットマップ画像という。最終的に、全ての印刷用データは出力の際に網点で表現されるビットマップデータへと変換されている。
  • ベクター画像 / ベクター形式: 文字や画像を「ベジェ曲線」と呼ばれる数式(各点の座標を結ぶ線画の方程式)で表現する形式をベクター形式、描画されたものをベクター画像という。数式化されている為、拡大縮小で解像度が変わる事もなく、変形や回転などが容易。ただし数式なので、印刷時は点画への変換処理(=ラスタライズ)が行われている。
  • ベジェ曲線: 「開始点・終了点・形を定める方向点」の3要素で数学的に表す曲線のこと。Illustrator InDsign などの作図系(ドロー系)のDTPソフトで曲線を描く際に使用される。
  • 文字化け: OSやソフトのバージョンなど環境の違いにより、別のフォントに置き換わったり正しく表示されない現象。アウトライン化フォントの埋め込みなどで防止できる。
  • オブジェクト / アイテム: 作成ソフトによって対象や意味がやや異なるが、総じてテキストや線、図形、グラフィックといった要素の呼び方。
  • レイヤー: DTPソフトにおいて作成した文字や画像のオブジェクト(アイテム)は、作成する度に個別の層として認識され作成順に重なっていく。これらの個別の層をレイヤーという。レイヤーの順序は入れ替えられる。
  • Post Script / ポストスクリプト: PSとも略されて呼ばれる、アドビ社が開発したDTP業界では世界標準のページ記述言語。一般的なプログラミング言語とは異なり、アプリケーションソフトの使用時に自動的に生成される。ベクター形式のデータなので、RIP機能を搭載した出力装置に合わせて高品位に出力することが可能。
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