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製本の様式に関する主な用語

製本の種類

  • 上製本: 歴史書、哲学書など高価な書籍や、児童書などにも多い製本様式。表紙が厚紙など素材も高価で造りが丈夫、経年の耐久力に優れている。ハードカバーともいう。
  • 並製本: 比較的廉価な書籍、雑誌、文庫、単行本、新書などに多い製本様式。表紙と中身の大きさが同じで、見返しや華美な装飾はない場合が多い。ソフトカバーともいう。
  • 綴じ方式

  • 中綴じ: 二つ折りにした用紙を重ね、中央の折り目の部分を表紙ごと針金で止める綴じ方式。週刊誌などの比較的ページ数の少ない冊子で多用される。各ページが針で止まっている根本(=ノド)まで開けるのが特徴。ただし、ページ数が増えるほど内側のページがせりだすので、製本時の断裁で見切れないように小口側の余白には注意が必要。また、全体のページ数は必ず4の倍数になる。
  • 無線綴じ: 糸や針金を使わずに、本文ページの部分に糊をつけて表紙でくるむ綴じ方式。比較的安価な書籍や文庫、電話帳のような形の雑誌で多用される。ページ数と用紙の厚さで幅は変わるが「背表紙」が出来るのが特徴。ただし、内側のページほどノドが開きにくい(見えにくい)ので、特に見開きの絵や写真を入れるような場合には余白に注意が必要。
  • 平綴じ: 書類をホッチキスで綴じるのと同じ要領で、重ねた用紙の端を針金で止めて表紙でくるむ綴じ方式。丈夫ではあるが、ノドまで開けないので余白には注意が必要。
  • 綴じ方向

  • 右綴じ: 表紙を正面に見て右側に綴じ部分がくる綴じ方。「右開き」ともいう。一般に、「縦書き」のものは右綴じに製本するのが常識。また、漫画等も右綴じが多い。 
  • 左綴じ: 表紙を正面に見て左側に綴じ部分がくる綴じ方。「左開き」ともいう。一般に、「横書き」のものは左綴じに製本するのが常識。
  • 右開き: 冊子の場合、表紙を正面に見てページを「右にめくる」ように読み進めるのが右開き。綴じ部分が右にくるので「右綴じ」ともいう。
  • 左開き: 冊子の場合、表紙を正面に見てページを「左にめくる」ように読み進めるのが左開き。綴じ部分が左にくるので「左綴じ」ともいう。
  • 製本の規格サイズ(仕上寸法)

  • A判サイズ: JISが定める「A列の用紙(=A列本判)」を使って仕上げるA列の規格サイズ(=紙加工仕上寸法)。冊子だと「A4」や「A5」と呼ばれる「A4判」「A5判」が多い。
  • B判サイズ: JISが定める「B列の用紙(=B列本判)」を使って仕上げるB列の規格サイズ(=紙加工仕上寸法)。冊子だと「B4」や「B5」と呼ばれる「B4判」「B5判」が多い。
  • A4判: 一般に「A4」と呼ばれる規格サイズで、寸法は 210mm×297mm。月刊誌や社内・学内の資料集や報告書から写真集など幅広く多用される。
  • A5判: 一般に「A5」と呼ばれる規格サイズで、寸法は 148mm×210mm。教科書や学術書から一般雑誌など幅広く多用される。
  • B4判: 一般に「B4」と呼ばれる規格サイズで、寸法は 257mm×364mm。大きめで図版、設計書などの建築資料、画集、楽譜など専門的な分野での図書に多用される。
  • B5判: 一般に「B5」と呼ばれる規格サイズで、寸法は 182mm×257mm。週刊誌など身近にある一般的な雑誌で多用される。
  • B6判: 一般に「B6」と呼ばれる規格サイズで、寸法は 128mm×182mm。女性を含めた青年向けマンガなどの単行本で多用される。
  • 文庫判(A6判): A列の規格サイズ「A6判」にあたり、寸法は 105mm×148mm。文庫本で使われる事が多く、文庫サイズと呼ばれる。
  • 新書判: 規格にはないが世間一般で標準的に使用されているサイズで、新書に使われる事から新書判や新書サイズ、またB列本判を原紙として40枚とれる事からB40とも呼ばれる。寸法は 103mm×182mm とされるが、実際には様々なサイズがあり、105mm×173mm が標準とされる事もある。少年マンガ・少女マンガをはじめ単行本で多用される。
  • 菊判 (仕上寸法): A列本判B列本判ではなく、菊判(原紙寸法)を使って仕上げる旧規格サイズで、寸法は 152mm×218mm。今も一般書籍などに用いられている。(※元々は原紙のサイズの名称)
  • 四六判 (仕上寸法): A列本判B列本判ではなく、四六判(原紙寸法)を使って仕上げる旧規格サイズで、寸法は 127mm×188mm。今も学術書などで用いられている。(※元々は原紙のサイズの名称)
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