部位・名称に関する主な用語
冊子を構成する要素
表1 / 表紙: 一番外側で本の顔となる正面のページ。オモテ表紙ともいう。
表2: 表紙(表1)の裏側となるページ。
表3: 裏表紙(表4)の裏側となるページ。
表4 / 裏表紙: 基本的に表紙と繋がっている一番外側の最後のページ。
背 / 背表紙: 表紙(表1)と裏表紙(表4)のつなぎ目となる部分。無線綴じや平綴じのように一定の背幅がある場合は、背表紙が出来る。
本文ページ: 表紙を除き本文を掲載したページの総称。
見返し: 平綴じの場合に、本文ページと表紙に貼り付ける紙。二つ折りにした紙の一方(=「効き紙」)を表紙全面に貼り付け、もう一方(=「遊び」)のノド側を本文に貼り付ける。一般に上製本で使う。
扉: 主にタイトルや著者名などを記した、先頭のページのこと。
奥付: 主に書籍・著者・発行・出版・印刷・製本などの名称、発行年月日、版数、定価、著作権表記などを記載したページのこと。
ジャケット / カバー: 表紙を包み込む紙で、
印象を決める重要なパーツ。見映えを良くする目的の他に、保護の役割もある。一般に上製本で使う。
そで: ジャケットの表紙にかけた折り返しの部分で、カバー見返しともいう。
帯: ジャケットに巻く紙で、主に推薦文や紹介文など、販促手段として使われる。一般にジャケットのある上製本でしか使われない。腰巻とも呼ばれる。
スピン / しおり: 背の部分に糊付けされる布製のしおり。一般に上製本で使う。
誌面を構成する要素
版面: 「はんづら」と読む。印刷するページをレイアウトする上で基本となる、文字や画像などを含めた誌面上のスペースのこと。ノンブルや柱は含まない。
見出し: 本文の内容を分かりやすく表し、文章の先頭に置く表題。レイアウトによっては、大見出し、中見出し、小見出しというように分けて使ったりもする。
前文(リード): 見出しが対象とする章や段落の内容を簡潔に、或いは興味を引く導入文を簡潔に記す短い文のこと。
本文: 「ほんもん」と読む。扉などの前付けや付録などの後付けを除く、内容そのものとなる冊子・書籍の本体部分のこと。
段間: 誌面のレイアウト上、文章を複数の段に分ける場合の段の間の余白量のこと。
行間: 行と行の間隔のこと。段間・字間とならび視覚的に重要な要素。
字間: 字と字の間隔のこと。段間・行間とならび視覚的に重要な要素。
図版: 写真・図表・イラストなど、文字組版(テキスト)以外の要素。写真集や絵本のようにメインとして使われるだけでなく、デザイン性や視認性を活かし、本文の内容を分かりやすく明示するための重要な要素でもある。
キャプション: 版面内の写真・イラスト・画像などに付する補足・説明書きのこと。
柱: 書籍名や章、節のタイトルを記したもの。基本的に版面の外に置く。
ノンブル: ページ番号のこと。基本的に版面の外に置く。
体裁の方向の呼び方
天 (あたま): 正対して正面にみた時の上下左右のうち、上のことを天という。
地 / 罫下(けした): 正対して正面にみた時の上下左右のうち、下のことを地という。
ノド: 製本によって綴じた側(折り側)の部分、或いは方向をノドという。
小口: 製本によって断裁した側(外側)の部分、或いは方向を小口(こぐち)という。